エゾフクロウはアイヌ語で「クンネレクカムイ」と呼ばれ、夜鳴く神として昔より親しみがあります!春になるとふわふわもふもふのとっても可愛い雛が巣立ちます!
食べ物はネズミを想像しますが、実は昆虫を食べたりもします!
目次
優しい顔!エゾフクロウの生息しているところは?
北半球に広く分布するフクロウの亜種で、日本では北海道にだけ生息しています。北海道全域の平野部から森林にかけて生息し、身近な神社や公園などで見ることが出来ます。
夜行性のため、日中は木の洞(うろ)や枝に止まって静かに過ごします。夕暮れ時から活動を開始し、狩りを行いますが、餌が取れないと昼に狩りを行うこともあります。
英語は?
- 学名:Strix uralensis japonica
- 英名:Hokkaido Ural owl
- 和名:エゾフクロウ(蝦夷梟)
エゾフクロウの狩り(日中)
2016年12月台風被害のあった年、餌が少なかったのか日中に狩りをしている姿です。
エゾフクロウの生態!食べ物は?大きさは?
肉食性で、小型哺乳類・鳥類・両生類を好んで食べます。昆虫が飛び回る時期になると昆虫も食べます。首の可動域は約270度です。平たくハート型をしている顔は、アンテナの役割をしていて小さな音を聞くことができます。
また、左右の耳は大きさが異なり、位置が上下にずれた場所にあるため、音の方向と距離を立体的に把握することができます。大きさはメスの方が一回り大きいです。黄色の鋭い爪とくちばしで獲物を捕らえます。(→Wikipedia)
大きさは?
- 体長:50~60cm程
- 体重:500~1000g程
- 翼開長:100cm程
- 寿命:野生下では10年程
- メスの方が一回り大きい
エゾフクロウは夫婦で子育て!
冬の間に夫婦となったエゾフクロウは、冬の終わり頃に、2~6個の卵を産み、メスが約30日間抱卵(卵を孵すために抱いて温めること)します。雛が孵ってから巣立ちまでは約30日で、子育ては夫婦で行い、メスは主に雛の身の回りの世話をし、オスは主に狩りを行います。もちろんメスも狩りを行います。
順調に育った雛は初夏に営巣木から巣立ちます。巣立ち前の巣穴では、頭や目が少しだけ巣の外に出てくるようになり、日を追うごとに全体像が見られるようになります。
雛が営巣木から顔を出している姿
並ぶと可愛い!巣立ったばかりの雛!
雛は巣立った後も、しばらくの間近くの森で過ごします。雛達はとても仲が良く、喧嘩や餌の取り合いはしません。外敵に襲われないように並んで枝にとまっていることが多く、並んでいる姿を見ると1羽ずつ特徴が異なることがわかります!この写真では真ん中が1番子、左が2番子、右が3番子です!
並ぶエゾフクロウの雛
雛の成長はあっという間!産毛が綺麗になくなる!
初夏に巣立った雛は日に日に成長し、日中に鳴いたり、飛び回ったりすることが少なくなり、夜行性の本来の行動パターンになっていきます。巣立ちから2か月経つ頃には産毛が抜け始め、自ら昆虫などを狩り始めます。3か月経つ9月頃には、頭の産毛以外はほぼ成獣の姿になります。この頃には行動範囲が広くなり、次第に親の縄張りから離れていきます。
8月下旬頃の雛
雛1ヶ月頃の姿
羽が成長し大きくなります。産毛が抜け始めてくる時期です。この頃はまだ狩りができないので、親から餌をもらっています。
雛2ヶ月頃の姿
頭以外の産毛がほとんど抜けています。この頃から狩りを始めます。街灯に集まる昆虫など、比較的簡単なものから捕まえ始めます。
雛が昆虫を捕まえた姿
夕暮れ時に狩りを行い、昆虫を捕まえた姿です。雛にとっては狩りの練習にもなる丁度良い餌です。
羽が特徴!風切羽で羽音がしない!鳴き声は?
羽毛が柔らかく、風切羽の先が細かく裂けていることから羽音を立てずに飛ぶことができます。鳴き声はオスは一般的なイメージにある「ホゥホゥ」ですが、メスは「ギャー」とかすれた声で鳴きます。
鳴き声は?
- オスの鳴き声:ホゥホゥ
- メスの鳴き声:ギャー
旭川市 旭山動物園
・場所
〒078-8205 旭川市東旭川町倉沼
・電話番号
☎0166-36-1104
・夏期営業時間(詳細はホームページ)
9時30分~17時15分(16時30分)
・冬期営業時間(詳細はホームページ)
10時30分~15時30分
・休園日→詳細はホームページ
道立自然公園 野幌森林公園
・場所
〒069-0833 北海道江別市文京台714
・注意点
野幌森林公園は「道の鳥獣保護区」に指定されています。公園のルールを守って撮影しましょう。