エゾユキウサギはアイヌ語で「イソポ(キイキイ鳴く小さなもの)」と呼ばれています。冬毛と夏毛で色が異なり、冬毛は真っ白で雪と同化してどこにいるかわからなくなります。とても臆病な動物です。
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エゾユキウサギは夏毛と冬毛で色が異なる!
ユキウサギの亜種で北海道全域の平野部から亜高山帯にかけて生息し、河川敷や農耕地で見ることができます。本州のニホンノウサギは別の種です。
とても用心深く、日中は木陰に身を潜めています。夏毛は褐色から灰褐色で、脚や腹は白色をしていますが、冬毛は全く姿が異なり、全身が真っ白で耳の先だけ黒色をしています。冬は雪と同化しているため見つけることが難しいです。
また、万が一天敵や人が近づいても無理に動かず、ぎりぎりまで相手の様子を伺っています。足跡の多い河川敷や農耕地では木の根元やくぼみを注意深く見ていくと発見できるかしれません。
英語は?
- 学名:Lepus timidus ainu
- 英名:Mountain hare
- 和名:エゾユキウサギ(蝦夷雪兎)
エゾユキウサギの生態!草を食べる!大きさは?
体長は50-60cm程で日本に生息する野生のウサギの中では最大です。エゾユキウサギのオスとメスの大きさはほとんど差がありません。
食性は草食性で草や樹皮、野菜などを食べます。夜行性で、基本は夜間帯に動きますが、時期によっては日中も実を隠しながら寝て食べてを繰り返しています。冬の間は穴を掘り雪の下の草を食べたり、木の樹皮を食べて過ごします。
視力はあまりよくないと言われていますが、そのかわりに聴力がとても良く、大きな耳を器用に使い周りの音を聞き分けます。(→Wikipedia)
大きさは?
- 体長:50-60cm程
- 体重:2.0-3.9kg程
- 耳長:7-8cm程
- 寿命:野生下では4年程
- オスとメスはほとんど同じ大きさ
繁殖期は年に1~2回!2~4頭の子供を産む!
春から夏にかけてが繁殖期となります。繁殖期が近づくとメスの周りにオスが集まり、メスが受け入れてくれるのを待ちます。妊娠期間は50日程度で、草の上に出産します。
出産後は子供が外敵から狙われる確率を下げるために、授乳の時にだけ子供のところにやってきます。子供は生後3日程度で草を食べることが可能になり、4週間程度で離乳し親離れをします。
また、出産が近くなると次の繁殖期を狙ってオスがメスの周りに集まり始めます。メスの方が警戒心が薄く、近づきやすいですが、個体差があります。
メス1匹を囲むオス2匹
タンポポをくるくる回して食べる!
タンポポが咲く時期には茎から花まで食べてしまいます。タンポポを根元から嚙み切ると、くるくると回しながら茎を食べていき、最後は花をいただきます。そこらへんに生えている雑草よりも優先的に食べる印象があり、もしかしたら美味しいのかもしれません。また、この季節はエゾヤマザクラの実が地面に落ちており、種ごとボリボリと食べる姿も見ることがあります。
タンポポを食べる姿
自分のお尻から直接「盲腸糞」を食べる!
ウサギは丸くコロコロとした「硬便」とビタミンやタンパク質を多く含む「盲腸糞」の2種類の便をします。このうち盲腸糞は大切な栄養源となるため、出てくるとそのまま食べて、栄養素を吸収しています。味はどうなのかわかりませんが、食べた後はいつも無表情です。
盲腸糞を食べる姿
時には寝転がってリラックス!
エゾユキウサギは寝転がる姿を見かけることがあります。特に気温が暑いときによく見られます。妊娠中は体制が辛くて寝転がっているようです。
また、「背中かき」といって、急にくるんと背中を地面につけることがあります。背中の届かない場所が痒いのか?ついた虫などを落とすためなのか?わかりませんが、無防備になるため周りを警戒ながら行い2、3回程回転したらもとに戻ります。
寝転がる妊娠中のメス
時速80km/hで走る!足の裏はまるでかんじき!
エゾユキウサギの足の裏には毛が密生していて、雪の上でも滑らないようにかんじきの役割をしています。また、前足に対して後足が大きく、脚力が強く時速80km/lで走ることが可能です。
日本の哺乳類の中では最速と言われています。逃げられたら絶対に追いつけません!!エゾユキウサギは天敵が多くキタキツネの他にエゾクロテンやイイズナなどのイタチ類、猛禽類などです。攻撃の手段を持たないので、足が速いのは生き残るために必然だったのかもしれません。