シマエナガはアイヌ語で「ウパシチリ(雪鳥)」と呼ばれています。冬毛はふわふわモコモコでとっても可愛い姿になります!冬になると群れで行動し、春先にはその中から夫婦となり繫殖期へと移ります!
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シマエナガの冬毛はふわふわ!
エナガの亜種で北海道全域の平野部から森林にかけて生息し、身近な神社や公園などで見ることができます。本州のエナガと異なり、黒い眉斑がなく頭部全体が真っ白です。1年中見ることが出来ますが、冬は群れで行動するため見つけやすいです。
冬毛はふわふわモコモコでとっても可愛い姿です。シジュウカラなどの群れに混ざって行動することもあります。
英語は?
- 学名:Aegithalos caudatus
- 英名:Long-tailed tit
- 和名:シマエナガ(島柄長)
シマエナガの生態と探し方!鳴き声に特徴が!
小さな昆虫類・クモ類・木の実などを食べます。虫の少ない冬には樹液もなめる。冬の終わりには、カエデ類から樹液が良く出るようになり、これがつららになったものをなめにきます。鳴き声に特徴があり「ジュリリ」「ジュルッ」といった声を聞き分けることで簡単に見つけられます。とても小柄で素早い鳥ですので撮影には技術が必要です。
オスの方が一回り大きいですが、並ばないと分からない程度です。繁殖期は春から夏にかけてです。非繁殖期にはねぐらの木の枝に並び、身を寄せ合って集団で眠る習性があります。(→Wikipedia)
大きさは?
- 全長:14cm程
- 体重:8~10g程
- 尾長:8cm程(冬毛)
- 寿命:野生下では4年程
- オスの方が一回り大きい
子育ては夫婦で協力!ヘルパーが手伝いに!
巣作りが終わると交尾をし、1日に約1個の卵を産み、1~2週間かけて約10個の卵を産みます。ここから2週間ほど抱卵(卵を孵すために抱いて温めること)し、雛が孵ってから約3週間で巣立ちます。
巣立ったあとは集まって過ごすため「シマエナガ団子」とも言われています。また、冬の群れの中から、単体や繁殖に失敗した夫婦が子育てを手伝いに来る習性があります。
巣立ったばかりの雛が並ぶ姿
シマエナガ夫婦はとっても仲良し!
繁殖期に夫婦となった2羽は、なんでも協力して行います。朝起きると2羽で食べ物を探しに行き、しばらく食事を楽しみます。お腹が満たされると巣材を集め、巣を作り、巣が完成すると、夫婦で巣の中で眠るそうです。ジュリリと鳴き合いながら飛ぶ姿は、2羽でデートを楽しんでいるようで心がほっこりします。
松の中で巣材を探す夫婦
卵から孵って約3週間で巣立つ!落ちることも!
雛は卵から孵ってから2~3週間で巣立ちます。巣立ったばかりの雛は上手に飛べず、地面に落ちてしまうこともあります。大人の姿とは少し異なり、顔に黒い眉斑があります。
地面に落ちた雛
繁殖期の長時間の観察は厳禁!優しく見守る!
巣は天敵に見つかって壊されてしまうことがあります。カラスやヘビだけでなく他の大きな鳥類にも壊されてしまいます・・・。人間が長時間滞在するとストレスになるだけでなく、巣の場所を特定される原因にもなります。三脚を立てたり、長時間の滞在はしないようにして、優しく見守りましょう!ブラインドなどを利用して観察することも大切です!
巣材を運ぶ姿
その他のシマエナガ写真
身近な公園や神社などで出会えます。鳴き声に特徴があるので覚えておきましょう!
動画でも紹介しています!
エトピリカチャンネルで繫殖期の姿を紹介しています。巣を作ったり求愛行動をしたり、春は大忙し!最後は雛が巣立ちます。
シマエナガに会える場所
北海道全域で生息していますが、なかなか出会えないという方はガイドさんがいるバードウォッチングカフェや宿がおススメです。
The Bird Watching Cafe(千歳市)
・場所
〒066-0068 北海道千歳市蘭越90-26
・電話番号
☎0123-29-3410